学校のテストや何かの説明書を読んでいるときなど、英語の文章を日本語に翻訳するのに苦労した経験はありますか?
「どこから訳したら良いのか分からない」「日本語訳するのを助けてくれるアプリはないの?」という風に思ったことがある方もいらっしゃると思います。
そこで、こちらの記事では、英文を日本語訳する際に常に意識しておきたい4つのポイントと、英日翻訳に役立つアプリとウェブサイト計4つをご紹介いたします!
英文を日本語に訳すときのポイントとは?
学校のテストなどで英文を日本語訳する問題が出ると、ついつい飛ばして次の問題に移ってしまう・・・なんていう方は意外と多いのではないでしょうか?
英語で書かれた文を日本語に翻訳するのって、時間とエネルギーを要しますよね。
当たり前なことですが、日本語と英語は使用する文字も、文の構造も、非常に異なります。
なので、翻訳する際に英語の文で注目すべきポイントを知っておかないと、翻訳するのが一気に重労働となってしまいます。
「英文の日本語訳なんて、どこから手をつけたら良いかさっぱりだ!」という方のために、こちらの記事では、筆者が自身の経験から学んだ、英語を日本語に翻訳する上で知っておくと便利な5つのポイントをご紹介いたします。
また、最後に翻訳をする際に役立つサービスやアプリもいくつかご紹介いたしますので、参考にしてみてくださいね!
その1: まずは主語・動詞を見つける
英語の文章を読んでいると、2行、ときには3行にも渡る長さの文を見ることがありますよね。
そのような長文を見た際に、どこから訳し始めれば良いのか分からず混乱してしまうことがあるかもしれません。
そんなときにまず思い出してほしいのが、「誰がどうする」というフレーズです。
どういう意味かと言うと、翻訳対象の文のどの部分を訳し始めるよりもまず先に、おこなっておくべきなのが「主語と動詞を見つける」というステップだ、という意味です。
主語を省略しても簡単に意味が通じる日本語と違って、英語の文にはいくつかの例外を除いて必ず、主語と動詞が入っています。
なので、主語と動詞を見つけられれば、文の芯である部分が分かるわけです。
反対に言えば、文の中の「誰がどうする」が分からないまま気合いで翻訳してみても、文の芯となる部分がずれてしまっていることが多く、正しい翻訳とはならない場合が多いです。
そして、主語・動詞を見つける上で重要なポイントが、ほとんど場合「英文の主語は文頭に、そして動詞は主語のうしろに来る」ということです。
Mike ate an apple. (マイクはリンゴを食べました。)
たとえば上の文の主語はMikeで動詞はateですが、主語が文の頭に来て、動詞が主語のうしろに来ることを理解しておかないと、appleを主語と勘違いしてしまうこともあります。
すると、「リンゴはマイクを食べました。」というとんでもない翻訳文になってしまいます。
英文を日本語訳する際は、いきなり翻訳を始める前に、まずは少し時間をとって文中の主語と動詞を見つけましょう。
「誰がどうする」のか、文の元の部分を理解できているかいないかで、翻訳された文の正確さが変わってきます。
その2: 時制に注目
主語と動詞が見つかったら、次に注目してほしいのは「動詞の時制」です。
簡単に言うと、対象の文が過去・現在・未来の内のいつのことについて書かれているのかを見つけるということです。
たとえば「私はディズニーランドに行ったときに、ミッキーとミニーと一緒に写真を撮りたいです。」という文ですが、途中に「行った」と書かれているので過去のことかな?と思いきや、文末に「撮りたいです」と、未来のことについて話していることが分かります。
このように、日本語では文の最後まで読んでから、やっといつのことについて書かれているのかが分かることが多いですよね。
そんな日本語と違って、英語の文で時制を表す役割を持っているのは、文末ではなく「動詞」です。
動詞を見つけた後に、「どうする・どうした・どうする予定」なのかを動詞の形によって判断します。
たとえば、過去のことであれば動詞は過去形ですし、今まさに起こっていることについて話しているのであれば、動詞は現在進行形という形をとります。
I will go to Disney Land with my friends next week. (私は来週友達とディズニーランドに行く予定です。)
Jackson has eaten a frog before. (ジャクソンは以前カエルを食べたことがあります。)
また、上の2つの例文のように、未来や過去完了といった時制を表すときは、多くの場合に動詞の前に助動詞が付くことでいつのことを話しているのかが分かるようになっています。
ここまで分かれば、「誰がどうする・どうした・どうする予定」なのかが訳せます!
その3: 指示語に注目
次に注目して欲しいポイントは「指示語」です。
英語は、同じ言葉を繰り返すことを好まない言語なので、they, it, she, thoseなど、指示語と呼ばれる単語を使用して前に出て来た言葉を示すことが非常に多いです。
I ate apples this morning. (今朝リンゴを食べました。)
They were really sweet! (それらはとても甘かったです!)
2つ目の文の主語はtheyですが、前の文を読まないとtheyが指しているものがapplesであることは分かりません。
そのまま訳すだけなら問題はありませんが、学校のテストでよく出る「theyが指すものを明らかにして訳しなさい」などといった指示がある場合は、前の文を読まないとtheyが何を指しているのか分からないのです。
なので、指示語が入った文は、前後の文章もきちんと読んで、文脈から判断する必要があります。
なお、「彼ら」という意味を持つtheyは、「人々全般」を指していることもあるので注意してください。
これも、文脈をきちんと理解しないと訳せないパターンの1つですよね。
その4: 文のおまけに注目
英日翻訳に重要なもう1つのポイントは、「4W1H」です。
「when・where・who・what・why・how」という5W1Hを聞いたことがある方はいらっしゃると思いますが、4W1Hはここまでのステップですでに分かっているwhoを抜いたものです。
I know the girl with brown hair wearing a red dress over there.
この例文の基礎となる「誰がどうする」を取り出すと「I know」つまり「私は知っている」となります。
では、「私」は「何 = what」を知っているのか、そしてそれは「どのような = how」見た目なのか、「どこ = where」にいるのか、などという細かい情報を4W1Hに注目しながら見つけていくのです。
ちなみに、例文の日本語訳は「私は向こうにいる茶色い髪の赤いワンピースを着た女の子を知っています。」となります。
このように、4W1Hを意識しながら、文のおまけの部分も丁寧に訳していきましょう。
以下に、よく使用される4W1Hを載せておきます。
when・・・last night (昨晩) , this morning (今朝) , this weekend (今週末)
where・・・under the tree (木の下) , over there (向こう)
what・・・a girl (女の子) , children (子どもたち)
why・・・to do one’s homework (宿題をするため) , to go shopping (買い物をするため)
how・・・running (走っている) , excited (興奮している) , beautiful (美しい)
その4: 文構造に注目
5つ目に注目したいポイントは「文構造」です。
英語の文構造には、SV・SVC・SVO・SVOC・SVOOの5つの種類があります。
Sは主語、Vは動詞、Cは名詞や形容詞などの補語、Oは名詞などの目的語を意味しており、それぞれ
SV・・・誰がどうする : She runs. (彼女は走ります。)
SVC・・・誰は何だ : John is a teacher. (ジョンは先生です。)
SVO・・・誰が何にどうする Annie baked cookies. (アニーはクッキーを作りました。)
SVOC・・・誰が何を何にする : Lily made them angry. (リリーは彼らを怒らせました。)
SVOO・・・誰が何に何をどうする : I gave my husband a present. (私は夫にプレゼントをあげました。)
というような文の構造をそれぞれ表しています。
こちらのポイントは他の4つに比べて少し難易度が高めですが、英文をより正確に日本語訳するためには欠かせないものです。
その理由は下の英文を例にお話しします。
Mary made Jonathan a pumpkin pie.
この文をなんと翻訳しますか?
主語はMaryで動詞はgiveの過去形gaveなので、「誰がどうする」は「メアリーがあげた」となります。
では、上記のSVOOの文構造を参考にして「メアリーは誰に何を作った」のかを考えてみると「メアリーはジョナサンにパンプキンパイをあげました。」が正しい訳となります。
ところが、SVOCの文構造を参考に「メアリーは誰を何にした」のか、と考えてしてしまった場合、「メアリーはジョナサンをパンプキンパイにしました。」という間違った文を作ってしまうことになります。
そのため、正しい文構造を選択しそれに合わせて英語の文を翻訳することが、正確な日本語訳につながります。
文構造は英文の基本構造であり、中学校で学習します。
文構造に自信がないので中学校の英文法を復習したいという方や、英語力の向上を助けてくれるアプリをお探しの方は、ぜひこちらのオススメ英語学習アプリに関する記事を読んでみてください。
役立つウェブサイト
以上、英語の文を日本語に翻訳する際の5つのポイントをご紹介いたしました。
最後に、英日翻訳する際に役立つかもしれない、オススメのウェブサイトとアプリを2つずつご紹介いたします!
気になるものが見つかったら、ぜひ早速使用してみてくださいね。
excite. 翻訳
「excite. 翻訳」は、多くの方が1度は使用したことがあるのではないでしょうか?
こちらのウェブサイトでは、英語を最大で2,000字まで一気に翻訳することができます。
高校や大学で、翻訳の宿題が出た際にお世話になった人もいるはずです。
素早く大量の英語を翻訳してくれるありがたいウェブサイトですが、難点は翻訳ボタンを押すたびにページがリロードされることと、翻訳する対象が多くなるほど、翻訳された日本語の正確さが落ちてしまう点でしょう。
それらを理解した上で、「excite. 翻訳」をヒント程度に使用すると良いかもしれません。
※「excite. 翻訳」のウェブサイトは コチラ から
FreeTranslation.com
「FreeTranslation.com」は、たった1つの単語から何行にもわたる長文まで、素早く翻訳してくれるウェブサイトです。
ウェブサイト上の四角い枠に英単語や文章を書き込み、翻訳ボタンを押すと、すぐに枠内の言語を翻訳してくれます。
また、より正確な翻訳を希望する場合は、ウェブサイトから「プロフェッショナル翻訳」を依頼することができます。
英日翻訳に行き詰まったら、「世界で最も信頼されている翻訳ブランド」であるSDLが提供する「FreeTranslation.com」を使用してみてはいかがでしょう?
※「FreeTranslation.com」のウェブサイトは コチラ から
役立つアプリ
Google 翻訳
翻訳アプリで現在大人気となっているのが「Google 翻訳」です。
こちらのアプリのすごいところは、タイピングによる翻訳以外にも、スマホのカメラ機能を使用して本や表札の文字を翻訳したり、手書きで翻訳したい文字を入力したりできる点です。
また、オフラインでの翻訳も可能となっており、ほぼいつでもどこでも翻訳できる便利なアプリです。
もちろん英日翻訳の精度も高く、安心して使用できるでしょう。
ちなみに、こちらのアプリは、ベラルーシ語・ミャンマー語・スウェーデン語など、100を超える言語の翻訳ができる優れものでもあります。
グーグルの画期的な翻訳アプリ「Google 翻訳」で、英日翻訳を楽しく便利に行いましょう!
Google, Inc.
Weblio 英語翻訳
英日翻訳にオススメのもう1つのアプリが「Weblio 英語翻訳」です。
こちらのアプリは英日・日英どちらの翻訳も可能で、英文を翻訳するのに使用する場合は、入力した英文を機械音声が読み上げてくれます。
さらに、翻訳した文の中で使われているそれぞれの英単語の意味や類語も表示してくれるので、単語ごとの細かなニュアンスも分かりやすくなっています。
また、翻訳結果をフォルダごとに分類したり、翻訳履歴をチェックしたりすることができるので、過去に翻訳した文章を振り返って確認することができます。
「Weblio 英語翻訳」を使用して、翻訳のみでなく発音や類語なども学びませんか?
Weblio
以上、英語を日本語に翻訳する際のポイントと、翻訳にオススメのサービスをご紹介しました。
こちらの記事が、みなさんの英日翻訳の助けになれば幸いです!
https://flhouse.co.jp/article/244/english_translation