アメリカ合衆国の東海岸に位置するニューヨーク州。

経済・金融・政治・文化・音楽・ファッションなど、様々な面で世界リードしています。

 

また、ニューヨーク州は、観光地としても世界的に人気です。

特に「自由の女神」や「タイムズ・スクエア」などがあるニューヨーク市には毎年多くの観光客で賑わっており、2017年にはおよそ6,300万人もの人が訪れました。

 

こちらの記事では、そんな「ザ・観光スポット」なニューヨーク市の中でも特に人気がある、マンハッタンでオススメの観光スポットをエリア別にご紹介いたします!

 

アメリカの中心、ニューヨークを観光しよう!

 

 

アメリカ合衆国本土の北東部に位置しているニューヨーク州は、国内や世界の経済や政治、さらに文化や流行などの中心地です。

観光地としても繁栄しており、ブロードウェイや自由の女神など、多くの有名観光スポットがあります。

日本でも人気となった「マダガスカル」や「華麗なるギャッツビー」などの人気映画やドラマの舞台も、ニューヨーク州ですよね。

 

そんな、季節や昼夜を問わず国内外から観光客が訪れているニューヨーク州ですが、いったいどんな場所なのか気になっている方がいらっしゃることと思います。

そこで、オススメの観光スポットをご紹介する前に、まずはニューヨーク州がどのような場所なのかを、簡単にご紹介したいと思います。

世界屈指の人気観光地であるニューヨーク州の歴史や交通事情について知っておくと、実際にニューヨーク州を訪れた際にさらに楽しく観光ができるかもしれません!

 

ニューヨーク州の基本情報

 

 

ニューヨーク州の人口はおよそ2000万人で、この数字は中国の首都である北京市の人口とほぼ同じです。

ニュージャージー州・ペンシルベニア州・コネチカット州・マサチューセッツ州・バーモント州の5州と隣り合っており、カナダとも国境を接しています。

ニューヨーク州は全部で27の行政区に分かれており、州の中心都市であるニューヨーク市は、ブルックリン・ブロンクス・マンハッタン・スタテンアイランド・クイーンズという5つの行政区から成り立っています。

また、ニューヨーク市の人口はおよそ8万5000人にも上っており、ニューヨーク市はアメリカ国内で最も大きな都市であり、安全な都市ランキングの第10位に選ばれたこともあります。

 

地下や物価はアメリカの他の地域と比べて非常に高く、ハワイやカリフォルニアと並んでアメリカ国内で最も生活費がかかる州の1つです。

どのくらい高いのかというと、たとえば2018年2月の時点で、ニューヨーク市のマンハッタンで2ベッドルームのアパートを借りる場合の家賃の平均相場はおよそ3,900ドル、日本円にしておよそ41万8,000円にもなるのです!

東京都港区の2ベッドルームのアパートの平均家賃が20万円程度ですので、マンハッタンの家賃は港区の家賃のおよそ2倍にもしてしまうんですね!

 

ニューヨーク州の歴史

 

 

「ニューヨーク」という名前は、当時イングランド・スコットランド・アイルランドの王であったヨーク公ジェームズが、1663年に現ニューヨーク州辺りの土地を植民地化したことから名付けられました。

以来、印紙法などといったイギリス側からの厳しい法律や制限に耐えてきた13植民地の愛国主義者たちは、「自由の息子たち」という愛国主義グループを立ち上げて、ニューヨークを中心に活動しました。

「自由の息子たち」はボストン茶会事件を引き起こしたほか、イギリス軍とアメリカ独立戦争においても重要な役目を果たしました。

1776年にアメリカがイギリスから独立を宣言してから12年後の1788年、「アメリカ合衆国建国の父」の1人であるアレクサンダー・ハミルトンに率いられ、アメリカ合衆国第11番目の州「ニューヨーク州」が誕生しました。

以来、ニューヨーク州は世界中の多くの国と地域からの移民を受け入れてきています。

「人種のサラダボウル」というニックネームで呼ばれている通り、ニューヨーク州には異なる文化・言語・宗教などが共存し、政治・金融、経済・ファッション・音楽など多岐にわたり、アメリカ国内はもちろん世界中の中心地として発展しています。

 

ニューヨーク州の気候・自然

 

 

ニューヨーク州は最大で南北およそ550キロメートルにも渡っており、地域によって気候区分が異なります。

タイムズ・スクエアなどの観光名所が集まるニューヨーク市の気候は日本の東京や大阪と同じ「温暖湿潤気候」ですが、その他のほとんどの地域は「湿潤大陸性気候」に分けられており、これは北海道や東北地方の気候区分と同様です。

そのため、夏はニューヨーク市近辺は湿度が高くなりがちで、ジメジメとした蒸し暑い日々が続くことが多く、州のその他の地域では基本的には過ごしやすい天気が続きます。

反対に、冬の時期は気温がマイナス20度ほどまで下がることがよくあり、吹雪や豪雪に見舞われることも多いです。

特に昨年から今年にかけては、ニューヨーク州を含む東海岸の一部の地域がここ数年で最大の寒波に襲われ、ニューヨーク市では3月中旬になっても吹雪の影響で学校が休みになったりフライトが取りやめになったりと大きな被害を受けていました。

 

そんなニューヨーク州は、ニューヨーク市付近の影響で大都会のイメージが強いと思いますが、実は州の多くは緑豊かな自然があふれる場所です。

たとえば日本の大都会・東京は、中心部から少し離れれば山や渓谷があったり、23区辺りにも自然にあふれた公園があったりしますよね。

それと同様に、ニューヨーク州でも都会から離れれば山や森などがありますし、都心部でも、高層ビルや住宅街の中に自然公園や街路樹が多くあるため、花々や野鳥などを身近に感じることができます。

 

ニューヨーク州の交通機関

 

 

①地下鉄  

ニューヨーク州、特にニューヨーク市周辺などのニューヨーク州中心部では、地下鉄を使用するのが最も一般的な移動方法と言って良いでしょう。

「ニューヨーク・シティ・サブウェイ」の特徴の1つは、東京の地下鉄と異なり24時間運行している点です。

始発や終電を気にすることなく、朝早くから夜遅くまでニューヨーク観光を楽しめるので嬉しいですよね。

 

さらに、隣の駅で降りても10駅先まで乗っていても、乗車賃は変わらず2.75ドルとなっています。

日本で日本で地下鉄に乗るときと同様の手順で、改札付近で「メトロカード」というものを購入しそれを改札に通すことでホームに入ることができます。

乗車賃が一定のため、カードを改札に通した時点で2.75ドルが引かれる仕組みになっているので、電車を降りホームから出る際はカードは必要なく、改札ではレバーを押すだけで外に出られます。

 

メトロカードには、使い捨てタイプ・チャージタイプ・定期タイプの3種類があります。

使い捨てタイプのカードは「シングル・ライド」と呼ばれ、最初の乗車から2時間は乗り降りがし放題となっています。

なおシングル・ライドの運賃は3ドルです。

チャージタイプのカードは、5.5ドルから80ドルまで好きな金額のカードを購入することができ、カードの残額が少なくなってきたらお金をさらにチャージすることができます。

定期タイプのカードは、7日間乗り降りし放題のものと30日間乗り降りし放題のものがあります。

たとえば1週間程度ニューヨーク中心部を観光する場合であれば、7日間乗り降りし放題の定額カードを購入すると1番お得だと思います。

 

ちなみに、日本の「SUICA」や「PASMO」と同じように、メトロカードは地下鉄だけでなく、以下でご紹介する路線バスでも使用が可能となっています。

 

ニューヨーク市地下鉄の基本情報

 

名称 : ニューヨーク市地下鉄

英名 : New York City Subway

営業時間 : 24時間365日

料金 : 2.75ドル

使用方法 : メトロカードを購入してください。

 

メトロカードの基本情報

 

名称 : メトロカード

英名 : Metro Card

料金 : 3ドル〜

 

②路線バス

 

クモの巣のように入り組んだ地下鉄と共に、ニューヨーカーの足として重宝されているのが路線バスです。

現金の他に、地下鉄でも使えるメトロカードの利用が可能なので簡単に乗り降りできます。

日本とは違い、2時間までなら1回分の乗車賃でバスや地下鉄が何度でも乗り降りできるので大変便利です。

1日にたくさんの場所を訪れたい観光客にとっては、なんとも嬉しいシステムですよね。

普通のバスと特急のバスの2種類があり、値段が異なりますのでご注意ください。

 

路線バスの基本情報

 

名称 : ニューヨーク市バス

英名 : New York City Bus

料金 :

普通バス運賃 2.75ドル

特急バス運賃 6.5ドル

使用方法 : 現金を使用するか、メトロカードを購入してください。

注意  : 現金を使用する際は、1セント硬貨及びお札は使用できません。

 

③タクシー

 

ニューヨーク市を中心に長年活躍しているのが、黄色い車体で有名なタクシーです。

ニューヨークを題材とした写真や絵画に黄色いタクシーが入っているのを見たことがある方も多いと思います。

他の交通機関に比べ値は張りますが、目的地まで他の乗客を機にすることなく座って移動できるなど、タクシーならではの長所がありますよね。

以下の電話番号でタクシーを呼ぶこともできますし、オンラインで来て欲しい時間と場所などを書き込み予約をすることも可能となっています。

 

タクシーの基本情報

 

名称 :イエロー・キャブ・ニューヨーク市タクシー

英名 : Yellow Cab NYC Taxi

電話番号  : (800) 609-8731

料金 : 5ドル〜

 

④ウーバー

ニューヨーク市をはじめとするアメリカ国内の大都市部で人気の交通手段となってきているのがウーバーです。

ウーバーの最大の特徴は、一般の人が自分の車を使用して、休日や空いた時間にお客さんを目的地まで送り届けるというシステムです。

ウーバーを使用したい人は専用のアプリをダウンロードし、好きな時間に好きな場所に車を呼ぶことが可能です。

 

タクシーに比べて低い運賃で乗れたり、真夜中でもアプリで簡単に車をオーダーできたりといった利便性から、ウーバーが新たな交通手段として浸透し始めています。

ニューヨークの観光中に一度は試してみても良いかもしれません。

 

ウーバーの基本情報

 

名称 : ウーバー

英名 : Uber

営業時間 : 24時間365日

料金 : 1ドル〜

使用方法 : ウーバーの専用アプリをダウンロードしてください。

 

⑤フェリー

 

ニューヨーク市を訪れたらぜひ乗ってみてほしい交通機関が、ブルックリン・マンハッタン・クイーンズの3行政区を結ぶフェリーです。

ハドソン川や海に囲まれているニューヨーク市では、フェリーが便利な交通手段として活躍しています。

運賃が3ドル以下とお手頃なのも人気の理由です。

さらに、身長が44インチ  (およそ111センチ) 以下の子どもは無料で乗船することができます。

 

チケットはウェブサイトや専用のアプリで購入することもできますし、チケット販売機の購入も可能です。

ニューヨークにいる間に、フェリーに乗ってニューヨークの街並みを水の上から眺めるなんていうおしゃれなことをしてみるのもオススメですよ!

 

フェリーの基本情報

 

名称 : NYC フェリー

英名 : NYC Ferry

料金 :

大人  : 2.75ドル〜

自転車持ち込み  : 1ドル

30日定期券  : 121ドル

30日定期券・自転車持ち込み可  : 141ドル

 

ここまで、ニューヨークの基本情報や歴史、交通手段についてご紹介いたしました。

次は、ニューヨークを舞台にした映画について書いていきます!

 

ニューヨーク州を舞台にした映画

 

 

政治・経済・金融に加えて、音楽やファッションなどの文化の世界的中心地でもあるニューヨークですが、いったいどのような映画の舞台となっているかご存知ですか?

以下で、ニューヨークを舞台にした数多くの映画の中から、特にオススメの5つご紹介いたします。

どちらの映画も、アメリカ本土はもちろん世界中にファンを持つ、大人気の作品ばかりです。

まだ見たことがないという作品がありましたら、ぜひこの機会に視聴をしてみてはいかがでしょうか?

 

食べて、祈って、恋をして

 

2010年に公開された実話を基にした映画で、結婚生活を含めた自分の人生について疑問を抱きはじめたリズが、答えを見つけ出すために自分探しの旅へ出る物語です。

彼女の、イタリア・インド・バリを巡るおよそ1年間の旅はニューヨークから始まります。

イタリアでは本場のイタリア料理に舌つづみを打ち、インドではヒンドゥー教の寺院で祈りやヨガについて学び、バリでは新たな出会いに心揺れ惑う・・・

オトナ女子なら共感できるコメントや考え方が満載で、映画の随所で感情移入してしまう人も多いと思います。

 

※映画に登場するニューヨークの場所  : ロビン・デ・ボワ・カフェ (ブルックリン)  、トンプキンス・スクエア (マンハッタン) 、マンハッタン橋など

 

ファンタスティック・ビーストと魔法使いの旅

 

世界中で伝説的な人気を誇る、「ハリー・ポッター」シリーズの新作として2016年に登場した魔法たっぷりの映画です。

シリーズの第1作目である「ハリー・ポッターと賢者の石」からおよそ70年も前の、1920年代のニューヨークが舞台となっています。

イギリスからニューヨークの港へ降り立った魔法生物学者のニュートは、うっかりとスーツケースに隠していた魔法生物を逃してしまいます。

魔法生物を捕まえようとしている最中に、またもやうっかりとスーツケースを失くしてしまったニュートは、スーツケースの持ち主であるジェイコブの元へ向かいますが、スーツケースからは他の魔法生物たちが逃げ出してしまっていました。

ニュートとジェイコブは、いなくなった魔法生物たちを全て見付け出し捕まえることができるのでしょうか?

時代に合わせた服装や街並みが見られて、ニューヨークの新たな一面が楽しめる映画です。

 

※映画に登場するニューヨークの場所  : セントラル・パーク、セントラル・パーク動物園、タイムズ・スクエア、シティ・ホール・パークなど

 

ナイト・ミュージアム

 

アメリカ自然史博物館が舞台となっている、2006年公開のファンタジー・コメディ映画です。

ニューヨークの博物館で夜間警備員として働くこととなったラリーは、ミニチュア人形や恐竜の骨格標本、動物の剥製といった博物館中の展示物たちが夜になると自由に動き回れるという不思議な事実を知ります。

ところがある夜、いくつかの展示物たちが動いていないことに気づき、博物館に危機が訪れていることを知ったラリーは、展示物たちの力を借りながら博物館を元どおりにしようと試みますが・・・・

映画を見終わった後は、映画の中で動き回っていた展示物たちに会いにアメリカ自然史博物館に行きたくなってしまうかもしれません!

 

※映画に登場するニューヨークの場所  : アメリカ自然史博物館など

 

ウエストサイド・ストーリー

 

「現代版の『ロミオとジュリエット』」という別名を持つ、大人気の同名ブロードウェイ・ミュージカルを映画化したものです。

別名の通り、シェイクスピアが書いた戯曲「ロミオとジュリエット」が元となった、結ばれてはいけない運命の2人の男女の恋物語で、プエルト・リコ系移民のギャング「シャーク団」のメンバー・マリアと、ポーランド系移民のギャング「ジェット」のメンバー・トニーのお互いへの恋心と、両グループの抗争について描かれています。

1950年代後半の、移民たちが多く集まるウエスト・サイドの治安の悪さや貧困などといった問題・移民たちのアメリカ社会への批判や反発などについても描かれており、当時のニューヨークがどのような様子だったかを垣間見ることができます。

映画の元となったミュージカルも一見の価値ありです!

 

※映画に登場するニューヨークの場所  : ウエスト・サイドなど

 

ホーム・アローン2

 

日本でも大人気となったコメディ映画「ホーム・アローン」の第2作です。

クリスマス休暇を暖かいフロリダで過ごそうと、ケビンと彼の家族は空港に向かいますがケビンは途中ではぐれてニューヨーク行きの飛行機に乗ってしまいます。

ニューヨークに着いたケビンは、訪れたおもちゃ屋さんでクリスマスの売り上げ金が孤児院に寄付されることを聞きますが、強盗たちが売り上げ金を狙っていることも知ってしまいます。

ひとりぼっちのニューヨークで、ケビンは孤児院の子供たちのために強盗たちからおもちゃ屋さんを守れるでしょうか?

ニューヨーク観光の際に見ておくと、セントラル・パークなど映画に出てきた場所を訪れるたびに映画のシーンを思い出して、楽しく観光ができそうですよね。

 

※映画に登場するニューヨークの場所  : 自由の女神、ワールド・トレード・センター、チャイナ・タウン、セントラル・パークなど

 

以上、ニューヨークを舞台にしたオススメ映画5選でした。

気になる作品は見つかったでしょうか?

次のページでは、ニューヨーク観光にオススメの観光スポットをご紹介いたします!