以前こちらの記事で和製英語の例7選をご紹介しましたが、実はみなさんの身のまわりにはついつい使ってしまいがちな和製英語やカタカナ英語が、まだまだあふれているんです。

あなたが使っているその単語も、もしかしたら日本でしか通じない和製英語かも・・・?

そこで今回は、本物の英単語のようでありながら、本場の英語圏では理解してもらえない和製英語やカタカナ英語を6つほどご紹介します。

みなさんは正しい英語を使えているか、ぜひチェックしながら読んでみてくださいね。

カタカナ英語①:シャープペンシル

mechanical pencil

カチカチと芯を出して使う「シャープペンシル」。日本では「シャーペン」と訳して呼ぶこともありますよね。

学校や職場で欠かせない筆記用具のシャープペンシルですが、実はこれは正しい英語ではないんです。

「シャープ (sharp) 」は英語で「鋭い」「とがった」という意味があるので、シャープペンシルは「とがった鉛筆」という意味になってしまうんです。

では英語では何かというと、実は「mechanical pencil」といいます。

「mechanical」は日本語で「機械の」「機械仕掛けの」と訳されるので、直訳すると「機械仕掛けの鉛筆」となります。

このように理解すると、シャープペンシルの様子を正しく表現していることが分かりますね。

カタカナ英語②:トランプ

Playing Cards

休み時間に友だちと大勢で楽しんだり、電車や飛行機での移動中の時間つぶしに使われたりと、最も身近なゲームの1つである「トランプ」。

ですが実はトランプも英語ではないと、ご存知でしたか?

トランプは英語では「playing cards」もしくは「cards」が正しい表現です。「トランプしよう!」と言いたい場合は「Let’s play cards!」と言うと、きちんと伝わるでしょう。

カタカナ英語③:キーホルダー

Key Chain

続いて、「キーホルダー」といえば、スマートフォンやバッグに付けてオシャレを楽しむ装飾品のことですよね。

英語で書くと「key holder」となり、きちんとした英語という感じがしますが、実はこの言葉も和製英語です。

正確に言うと、「key holder」は実際に英語圏で使われる表現なのですが、和製英語の「キーホルダー」とは異なる意味を持っているんです。ちょっとややこしいですね。

まず、キーホルダーは英語で「key chain」もしくは「key ring」と呼ばれています。

次に「key holder」ですが、「holder」が日本語で「支えるもの」や「入れるもの」と訳せる様に、基本的にはカギをしまうケースのことを指しています。

英語と日本語で意味が異なるので、間違った表現をしてネイティブを混乱させないように気をつけましょう。

カタカナ英語④:レンジ

Microwave

日本では、「電子レンジ」の略として使われている「レンジ」という単語があります。

ですが、英語圏の家電屋さんに行って「I am looking for a レンジ.」と言っても、電子レンジの売り場には確実にたどり着けないでしょう。

レンジは英語では「microwave oven」と表現します。「microwave」は電磁波の一種で、日本語では「マイクロ波」といいます。

マイクロ波はレンジに使用されており、この電磁波が水分を細かく振動させることによってレンジの中の食品などを発熱させています。マイクロ波加熱 (microwave heating) と呼ばれる加熱方法ですね。

「私は電子レンジを探しています」は…?

ですので、先ほど例に出したシチュエーションでは「I am looking for a microwave oven.」と伝えるのが正しいでしょう。

ちなみに、microwaveは「レンジでチンする」という意味の動詞としても、使用することができます。

「Can you microwave the chicken?」(鶏肉をレンジで温めてくれる?) や「Don’t microwave raw eggs.」(生卵をレンジでチンしてはいけません。)といった風に、何かをレンジで温めるという表現をしたい時は、ぜひこの単語を使ってみてください。

カタカナ英語⑤:ダンボール

Cardboard

引越しの際に荷物をしまったり郵便物を送ったりする時に活躍する「ダンボール」ですが、実はこちらも英語圏では伝わらない和製英語です。

ダンボールは漢字を使って「段ボール」と書くこともでき、英語ではないと知っている方も多いと思いますが、初耳だという方のために少しだけ言葉の由来をご紹介をします。

ダンボールという名前は、もともとギザギザとした断面が階段の様に見えることから来た「段」と、ボール紙の「ボール」から由来しています。

なお、ボール紙のボールは英語で板を意味する「board」 から来ているそうです。

そんなダンボールは、英語では「cardboard」と呼ばれています。また、cardboardは数えられない名詞ですので、「cardboards」と言わないように気をつけてください!

ですので、いざ文を使って話す時には、manyではなくmuchを使って「How much cardboard do you have?」(どのくらいダンボール持ってるの?)と、聞いてみましょう。

カタカナ英語⑥:ミス

Mistake

最後に、何か失敗をしてしまった時や、間違いをしてしまった時に使われる「ミス」という表現があります。

実はこのミスをこのまま英語圏で使ってしまうと、それ自体が「ミス」になってしまいますので、ご注意ください!

「間違い」という言葉を英語で正しく表現したいときは、missではなく「mistake」という単語を使います。

おそらく和製英語の「ミス」は、この「mistake」という単語の最初の半分だけが残った、いわゆる省略言葉として使われ始めたのではないでしょうか?

「ミスをする」を英語でいうと…

ちなみに「ミスをする」という表現も、日本人が間違えやすい表現の一つです。みなさんは、英語で何と言うかご存知ですか?

パッと思いつくのは、「ミス」が「mistake」で「する」が「do」だから、「do a mistake」かもしれませんが、実はこの文ではないんです…!

ミスをするの正解は、「make a mistake」です。日本語では「する」と表現していますが、ミスをすると言いたい時の正しい動詞は、「作る」という意味の「make」になります。

あとがき

「英語」だと思って使っていた言葉が、実は「和製英語」や「カタカナ英語」だった、なんて発見はありましたか?

英語圏のネイティブの友だちと楽しく間違いなく会話ができるように、ぜひこの機会に正しい英語の表現を覚えておきましょう!


FRON

第1弾:和製英語の例7選!ソフトクリームはネイティブには通じない?!