英語ネイティブの人たちと話した時に「自分が言いたいことを分かってもらえなかった…」なんていう経験をした方も、中にはいらっしゃるのではないでしょうか?
実は、日本人が使う「和製英語」には、必ずしも本場の英語圏では通じないものがたくさんあるんです。そこで今回は、日本の外では意味が通じない、代表的な7つの和製英語をご紹介します!
和製英語①:サラリーマン
日本で「会社員」や「事務員」を意味する和製英語の「サラリーマン」は、テレビなどでもよく使用され、英語でも通じそうですよね?
ですが、実はこのサラリーマンという単語は、ネイティブには全く通じないんです。サラリーマンは、「給与」という意味の英単語「salary」と、男性を意味する「man」を合体させた和製英語なのです。
ですので、英語で会社員と言いたい場合は「businessman」や「office worker」といった表現が適切です。
和製英語②:ホッチキス
続いて、紙を綴じるために使われる文房具の「ホッチキス」ですが、こちらも実は英語では全く通じません!
英語でホッチキスは「stapler」と呼ばれています。
実はもともとアメリカのホッチキス社が作った「stapler」を、日本で「ホッチキス自動紙綴器」として販売を始めたことから、日本ではホッチキスという名前が浸透してしまったようです。
和製英語③:ベテラン
日本では、「熟練している」人や「経験豊かな」人を指す「ベテラン」という単語ですが、英語で「veteran」は「退役軍人」や「老兵」という意味で使用されています。
ですので、特定の仕事や技術などについて優れた技術や豊富な経験などを持っている人に対して「You are a veteran.」と言っても、相手には理解してもらえない可能性がかなり高いので、気をつけましょう。
ちなみに、アメリカには「Veteran’s Day」(日本語では「復員軍人の日」)と呼ばれる祝日があり、戦争で国に尽くした軍人をたたえる大切な日となっています。
和製英語④:コンセント
テレビ・携帯充電器・電子レンジなどを使用する際に必要な、私たちの日常生活で欠かすことができないものが「コンセント」ですよね。
ですがこのコンセントという単語も、英語の本場では通じないことをご存知でしたか?
英語で「consent」は「同意する」という意味を持ちます。電源として使われるコンセントは、アメリカ英語では「outlet」、イギリス英語では「socket」と呼ばれているんです。
和製英語⑤:ソフトクリーム
夏といえば「ソフトクリーム」ですよね!
ですが、英語で「soft cream」と言ってしまっては「柔らかいクリーム」の意味になりますので、アメリカなど英語圏の場所で「I would like soft cream.」と言うと、「柔らかいクリームをください。」と言っていることになってしまいます。
なので、ソフトクリームを注文したい時は「I would like soft served ice cream」と言いましょう!
「soft served」で「柔らかく提供された」というような意味になり、「soft served ice cream」でソフトクリームとなります。
和製英語⑥:ホットケーキ
最近のカフェではソフトクリームが上にのって出されることも多い「ホットケーキ」ですが、実はこれも和製英語なんです。英語圏でホットケーキと言うと、「温かいケーキ」という意味で捉えられてしまいます。
英語でホットケーキを指す単語は「pancake」です。パンとケーキが合体した単語と覚えてください(笑)
和製英語⑦:アポ
レストランや会場の予約をする時や、仕事でミーティングの予定を入れる時などに、「アポを取る」という表現を使う方もいらっしゃるのではないでしょうか?
日本で「アポ」とは「予約」という意味で、英語の「appointment」(アポイントメント)の略として広く使われるようになりました。
ですが、そのままアポと言っても、ネイティブには通じません。「appointment」の品詞は名詞ですので、「予約する」を英語で言いたい場合は「make an appointment」と表現することになります。
あとがき
普段なんとなく「英語」だと思って使っている言葉が、実は日本の中だけでしか通じない「和製英語」かもしれません。
この機会に英語での正しい表現を覚えて、英語でも自信を持ってコミュニケーションをとれるようにしていきましょう!