早いもので、もうすぐ3月も終わりですね。2018年の4分の1が終わってしまいます・・・。
時が経つ速さに驚きますが、個人的には暖かい日が増えてきたり、タンポポやチューリップなどきれいな花々が見られたりと、春の訪れを喜んでいます。
アメリカなどでお祝いされるイースターとは?

ところで、4月1日は「イースター」ですが、みなさんはご存知でしたか?
名前だけはなんとなく耳にしたことがあるかな・・・。なんていう方もいらっしゃるのではないでしょうか。
アメリカをはじめとする欧米諸国で、毎年多くの人々がお祝いしている祝日なのですが、いったいどんな歴史を持ち、どのようにお祝いするの?と気になっている方も多いと思います。
そこで、こちらの記事では、日本ではあまり馴染みがないこの「イースター」について詳しくご説明していきます!
イースターの歴史って?

そもそも、イースターとは、どのようにして始まったのでしょうか?
以前、こちらの記事でキリスト教についてご説明しましたが、クリスチャンたちの間では、「救い主」であるイエス・キリストは2000年ほど前に、十字架に架けられて亡くなってしまったと信じられています。
しかし、なんと処刑されてから3日後に、イエス・キリストはよみがえった!とされており、毎年クリスチャンたちはイエス・キリストの復活をお祝いします。
そして、イエス・キリストの復活を祝うために始まったのがイースターなのです。
そのため、日本語では「復活祭」や「復活日」とも呼ばれています。
イースターをお祝いするのっていつ?

こちらの記事の冒頭で、イースターを4月1日にお祝いすると書きましたが、実はイースターをお祝いする日は決まっておらず、毎年変わります。
イースターがどの日かを決めるには一応ルールがあり、基本的には「春分の日の後の、初めての満月の次の日曜日」にお祝いされることが多くなっています。ですので、来年のイースターは必ずしも4月1日とは限らず、月の満ち欠けなどを考慮に入れる必要があります。
また、キリスト教の中でも宗派によってお祝いする日が異なります。たとえば、2018年は西方教会では4月1日にお祝いしますが、東方教会では1週間後の4月8日にお祝いします。来年はイースターが同じ日にかぶるかもしれませんし、今年同様に1〜2週間ずれるかもしれません。
イースターでよく見るウサギやタマゴにはどんな意味があるの?

イースターの季節に欧米へ海外旅行などで訪れたことがある人は、お店やお家の飾り付けを見てあることに気がついたかもしれません。
そう、イースターの飾りにはウサギとタマゴが多いんです!イースターが近づくと、カラフルなタマゴや可愛いウサギのぬいぐるみが街のいたるところで見られるようになります。
ウサギとタマゴの組み合わせはたしかに可愛いですが、なぜこの2つの組み合わせなのか、みなさんはご存知でしょうか?
まずウサギですが、実は何千年も前から、たくさんの赤ちゃんを産むウサギは豊壌と多産のシンボルとされてきました。さらに、エオストラ (Eostra) という繁殖の女神のシンボルがウサギなので、エオストラを祝う春の季節にウサギが登場するというイメージが定着しました。
ちなみに、「エオストラ」は「イースター」の語源となっています。
そしてタマゴですが、ウサギ同様に繁殖のシンボルであることに加えて、いくつかの起源が伝えられています。
たとえば、「タマゴの殻をイエス・キリストの墓、中身を墓から抜け出し復活したイエス・キリストの命のシンボルとしていることから、イースターでタマゴが使用されるようになった。」といったものや、「イエス・キリストが復活した当時、ある皇帝が『イエス・キリストの復活は、真っ赤なタマゴと同じくらいあり得ないことだ。』といったことから始まった。」など、イースターとタマゴの色々なつながりが知られています。
また、イースターのタマゴは真っ赤に塗られたものがよく使用されるのですが、これは皇帝が言ったこととはまた別で、赤色がイエス・キリストの血を表すというところから、イエス・キリストの血によって人類が救われ、復活することを意味しています。
イースターの日は何をしてお祝いするの?

そんな歴史や逸話を持つイースターですが、当日は実際にどのようなことをしてお祝いするのでしょうか?
お祝いといえばやはり、まずは豪華な食事ですよね。イースターでは、イエス・キリストの生誕を祝う日であるクリスマスと同様に、家族や親しい友人たちと集まってごちそうを食べます。
では何が違うのかというと、クリスマスではサンタクロースからのプレゼントがありますが、イースターではプレゼントがないてという点です。その代わりに、タマゴを使用したゲームで盛り上がるのがイースターの楽しみ方です!以下でよく行われているゲームをご紹介いたします。
エッグ・ペインティング
ゆでタマゴの殻をカラフルに色付けし「イースター・エッグ」を作ります。ただ塗るだけでなく、花や星、メッセージなど、好きなものを描いて楽しみましょう。
本物のタマゴの代わりに、イースター・エッグ用のタマゴ型のプラスチックの容器を使用する家庭も増えてきています。そういう場合は中に手紙やお菓子、お金などを入れることができます。
エッグ・ハント
お家の中や庭、公園などに隠されたイースター・エッグを探します。ティーンエイジャーが多い家庭では、エッグの中にお金を隠すことで、子供たちの興味を引くのだそうです (笑)
エッグ・ロール
イースター・エッグを割らないように気をつけながら、スプーンで転がしゴールまで運びます。アメリカのホワイトハウスでも毎年開催されている有名なゲームです。
まとめ

以上、いかがでしたか?
たとえクリスチャンではなくとも、家族と一緒に、毎年家や庭に隠されたイースター・エッグを探すのは、楽しい家族の恒例行事になりそうですよね。
こちらの記事を通して、少しでもイースターやキリスト教といった、日本ではあまり広まっていない宗教・文化について興味を持っていただけたら幸いです!