クリスマスや独立記念日など、アメリカにはたくさんの祝日がありますよね。そしてもちろん、どの祝日にも、それぞれユニークな祝い方や慣習があります。
そこで今回は、日本ではなじみの無いアメリカの「サンクスギビングデー」という祝日について、歴史や食事、祝い方などをご紹介していきます!
アメリカのサンクスギビングデー(感謝祭)の歴史
まず、サンクスギビングデーは日本語では「感謝祭」と呼ばれています。
サンクスギビングデーそのものを直訳すると「感謝の日」となりますが、名前の通り、家族や親しい友人たちに日頃の感謝を伝えたり、自分が与えられている環境や置かれている状況に感謝をしたりする1日です。
もともとの始まりは、1621年にプリマスの植民者たちとネイティブ・アメリカンたちが一緒に秋の収穫を祝ったのが始まりと言われています。
そして、およそ200年後の1863年に、当時のリンカーン大統領が、毎年11月の第4木曜日をサンクスギビングデーと定めて以来、アメリカの重要な祝日の1つとなっています。
サンクスギビングデー(感謝祭)の祝い方
サンクスギビングデーは誰とお祝いするの?
まず、サンクスギビングデーを誰と祝うかですが、基本的には家族と1日過ごしてお祝いをします。
ですが、近年は仕事や学校の事情などで「サンクスギビングデー」に合わせて里帰りができない人たちも増えてきているため、友人たちと過ごす「フレンズギビングデー」をお祝いする人も増えてきています。
サンクスギビングデーでは何をするの?
次に、何をしてサンクスギビングデーを過ごすか?ですが、家族(もしくは友人たち)と家でボードゲームをしたり食事をしたりしながらのんびりと過ごします。
ニューヨーク・シティなどの大都市や、macy’sといった大手デパートでは、パレードが開催されることもあります。ですが基本的には、身近な人とゆっくりと過ごし、日々の感謝の気持ちや愛を伝え合う1日となっています。
サンクスギビングデーではどんなものを食べるの?
サンクスギビングデーに食べる代表的な食事といえば、ターキーの丸焼き、クランベリーソース、マッシュポテト、パイでしょうか。この4つは大多数の家庭で食べられていると思います。
ちなみに、ターキーの準備の際に、生のターキーのお腹の中に手を入れて内臓などを取り出す作業は、とても気持ち悪いです…(笑)
そのあと角切りにされたパンや野菜が味付けされた「スタッフィング」と呼ばれるものをターキーの丸焼きの中に詰め、オーブンでじっくりと焼いていきます。
上手に焼けると、皮がパリパリで中がジューシーなターキーが焼き上がります。
サンクスギビングデーの食事の様子
クランベリーソースはターキーの肉とよく合うので、サンクスギビングデーに欠かせないソースです。生のクランベリーから作ることもできますし、スーパーで缶詰めを買って手軽に済ませるのもありです。
マッシュポテトに関しては、アメリカの代表料理のようなものなのでサンクスギビングデー以外にもしょっちゅう食べられています・・・が、特にサンクスギビングデーには量が倍増している気がします(笑)
そしてパイですが、アップルパイやパンプキンパイ、スイートポテトパイなど様々な種類のパイがあります。個人的には、パンプキンパイが他のものよりも食べられている感じがします。
家族に代々伝わるレシピがあり、家庭によって同じ種類のパイでも味や見た目が違うということもよくあります。フレンズギビングデーではそれぞれが持ち寄ったパイの食べ比べができて楽しいですよ。
サンクスギビングデー後のブラックフライデーとは?
そして、のんびり過ごしたサンクスギビングデーの次の日は、朝早くから闘いが始まります(笑)
どういう意味かというと、サンクスギビングデー翌日の金曜日は「ブラックフライデー」と呼ばれ、デパートやショッピングセンターで大セールが行われるのです。
なのでお目当ての品を破格の値段で購入するために、たくさんの人が朝早くからお店に足を運ぶのです。
中には、前日までの値段の80パーセント引きで売り出される商品もあり、「ブラックフライデー」ではアメリカ全土が盛り上がりを見せます。
サンクスギビングデー後のカウントダウン
そして、サンクスギビングデーが終わった途端、アメリカはクリスマスの雰囲気に包まれます。もう、1ヶ月後のクリスマスに向けて、カウントダウンが始まっているのです。
アメリカにいるとサンクスギビングデーの前と後で、秋と冬がバトンタッチするのを肌で感じることができて、とても面白いですよ。そんな「感謝の日」の魅力を、この記事を通してみなさんに感じていただけたら幸いです!