突然ですが、最近日本の若者の間ではやっている「フロリダ」という言葉、どういう意味だか分かりますか?
実は、「フロリダ」は「お風呂に入るので(ラインなどテキストメッセージの会話から)離脱する」という意味の省略言葉なんです。
他にも「りょ」(=了解)や、「あざ」(=ありがとうございます)など、日本語には若者がこぞって使う省略言葉がたくさんありますよね。そして日本語同様、英語にもこのようなスラングや省略言葉がたくさんあるんです。
そこで今回は、主にテキストメッセージや、インスタグラムやツイッターなどといったSNSで使われることが多い、英語の省略言葉やスラングを12個ほどご紹介します!
1. RN

RNは「right now」の略で、「たった今」という意味の表現になります。
例えば、
Aさん:「What’s up?」(何してるの?)
Bさん:「Currently Eating a burger rn.」(今ハンバーガー食べてるところだよ。)
という風に使うことができます。
また、似たような表現に「irt」があります。「irt」は「in real time」の略で、「rn」と同様、「ちょうど今」「リアルタイムで」という意味で若者たちに使われています。
2. SMH

続いて、SMHは「shaking my head」の略で、自分や他の人が馬鹿なことやひどいミスをしてしまった時などに使われます。
日本でも、あきれた時や失敗をしてしまった時に頭を振りますよね?
SMHはその仕草からできた表現で、当てはまる訳は「やっちまった」「なんてこった」「こりゃダメだ」など、場面に応じて変わります。
例えば、下記のように使います。
Aさん:「I got a new bag!」(新しいバッグ買っちゃった!)
Bさん:「What? You owe me $30, remember?」(え?私に30ドル借りたままなの忘れてないよね?)
Aさん:「I know, but it was so cute I needed to buy it…」(分かってるけどさ、バッグが可愛すぎて買わずにいられなかったんだよね。。。)
Bさん:「Seriously? SMH」(本気で言ってるの?あきれた)
3. JK

JKは「just kidding」の略で、「冗談だよ」「なんちゃって」という意味です。他の多くの省略言葉と違って、JK はテキストのみでなく、実際の会話の際にも使われます。
ですが、気をつけて使わないと「冗談だよ」と、後付けで言ったように聞こえる場合があります。
例えば・・・
Aさん:「I made lunch for you.」(お昼ごはん作ったから食べてみて)
Bさん:「Oh thanks!」(ありがとう!)
もぐもぐもぐ・・・
Bさん:「Well, you are such a bad cook. JK!」(君、料理すごく下手だね。なんちゃって!)
なんて言ったら、相手はあなたがふざけているのか本気なのか、心配になってしまうかもしれません。JKを使う際は、相手を傷つけないように注意しながら使ってみてください。
4. ILY

ILYは「I love you.」の略で「愛してるよ」「大好きだよ」と言う時に使われる表現です。
アメリカでは友人同士でも「I love you.」と言う文化がありますので、ILYも恋人同士が愛情表現をするときだけでなく、友人同士で使われることがよくあります。
例えば、あなたがインスタグラムに自分の写真を投稿して、友人が「You are so cute!」とコメントをくれたら、返信に「Thanks! ILY!」と使うことができます。
ちなみに、「とても」「非常に」を意味する「so much」の略語は「SM」で、ILYと一緒に「ILYSM!(I love you so much!)」という風に使われることがあります。
5. TTYL

TTYLは「Talk to you later.」の略で、「あとでね」「またね」という意味で使われます。
例えば、
Aさん:「See you later!」(またあとでね!)
Bさん:「Yeah, TTYL!」(うん、またね!)
Aさん:「Sorry, I gotta go, TTYL」(ごめん、もう行かなきゃ、またあとで)
Bさん:「Ok, bye!」(分かった、じゃあね!)
という風に使ってみてください。
6. IDK

IDKとは「I don’t know.」の略で、「分からない」「知らない」と言いたい時に使われます。
ここで、TTYL、ILY、IDK を使ったテキストメッセージのジョークをご紹介します。
お母さん:「What does IDK, ILY, and TTYL mean?」(IDK と ILY と TTYL ってどういう意味?)
息子:「I don’t know, I love you, talk to you later.」(分からない、愛してるよ、また後でね。)
お母さん:「Okay, I’ll ask your sister.」(分かった、じゃああなたのお姉ちゃんに聞いてみるね。)
息子はちゃんとお母さんの質問に答えたのですが、お母さんはてっきり、息子がそれぞれの省略言葉の意味を知らないのだと勘違いしたのですね(笑)
このジョークのように、ややこしいことになる場合もあるかもしれませんので、省略言葉の使いすぎには気をつけましょう(笑)
7. BTW

BTWは「by the way」の略語で、「ところで」「そういえば」「話は変わるけど」といった意味があります。
話を変える時に使える表現で、文頭につけても最後につけても大丈夫です。
Aさん:「Today’s quiz was easy.」(今日のテストは簡単だったね。)
Bさん:「Yeah it was. BTW, when’s the next report due?」(そうだね。そういえば、次のレポートっている締め切りだっけ?)
8. THX

THXは「thanks」の略語で、「ありがとう」と言いたい時に使えます。
「x」はもとの単語のスペルに含まれていませんが、「thanks」の「ks」の部分と同じ発音を持つ「x」が用いられるようになりました。
Aさん:「Please take out the trash on your way to work, thx.」(仕事に行くときにゴミを出しておいてくれる?ありがとう、よろしく。)
Bさん:「Got it.」(分かった。)
9. NP

NPは「no problem」の略語で、「問題ない」「どういたしまして」という意味で使われます。
例のように、先ほどご紹介したTHXの返答として使うことができます。
Aさん:「I took out the trash this morning.」(今朝、ゴミ出ししておいたよ。)
Bさん:「thx」(ありがとう)
Aさん:「np」(どういたしまして)
10. G2G

G2Gは「got to go」の略語で、「行かなければいけない」という意味があります。
2つのGはそれぞれ「got」と「go」の頭文字ですが、真ん中の2は、数字の2の「two」という発音が「to」と同じために使われるようになりました。
Aさん:「Sorry, G2G, TTYL!」(行かなくちゃ、またあとでね!)
Bさん:「Alright, bye!」(わかった、じゃあね!)
このように前回の記事でご紹介したTTYL(talk to you laterの略)と一緒に使ってみてください。
11. UR・RU

UR・RUはそれぞれ、「you are」「are you」の略です。URは「your」の略としても使われることがあります。
Aさん:「I am allergic to rice.」(実はお米アレルギーなんだよね。)
Bさん:「what? ru kidding?」(え?うそでしょ?)
Aさん:「I’ll see you at ur house later.」(あとであなたの家に行くね。)
Bさん:「Okay, can’t wait!」(分かった、楽しみだな!)
12. OMW

OMWは「on my way」の略語で、「今【場所】に向かっているところ」といった意味になります。【場所】の部分には会話の相手が待っている場所や、あなたが向かうべき場所に当てはまります。
Aさん:「Hey, where ru? I’ve been waiting for an hour…」(ねえ、今どこにいるの?もう1時間も待ってるんだけど。。。)
Bさん:「Sorry, omw」(今ごめん、向かってるところだよ。)
Aさん:「ru at ur brother’s house?」(今あなたのお兄さんの家にいるの?)
Bさん:「omw」(今向かってるところだよ。)
省略言葉は適度に使おう

いかがでしたか?パッとみただけで見当がつくものもあれば、「なんじゃこりゃ?」という省略言葉もあったかと思います。
それと同じで、ここで紹介された英語の省略言葉を知らない人はいるでしょうし、使う相手によっては「不作法」だと思う人もいるはずです。
ぜひ使う相手や状況を考慮しながら、省略言葉を適度に使って楽しくテキストメッセージをしてくださいね!