アメリカ北西部、カナダとの国境のほど近くに位置するシアトルには、世界中から観光客が訪れています。
さらに観光だけではなく、仕事や生活の拠点としても人気の都市なんです。
シアトルが持つ、国内外の人々を惹きつける理由とは一体何でしょうか?
そして、シアトルを訪れたら外せないオススメ観光スポットはどこでしょうか?
「雨の街」シアトルの魅力をたっぷりご紹介いたします!
雨の街、シアトルに行こう!
アメリカ合衆国本土の北西部に位置し、カナダと国境を接しているワシントン州で最大の都市がシアトルです。
毎日のように雨が降ることで有名で、「雨の街」というあだ名がつけられているほど。
イチローが所属していたこともある野球チーム「シアトル・マリナーズ」でご存知の方も多いと思います。
季節を問わず国内外から観光客が訪れ、「フィフティ・シェイズ・オブ・グレイ」などの人気映画やドラマの舞台となっているシアトルですが、いったいどんな街なんだろう?と気になっている方もいらっしゃるのではないでしょうか。
そこで、観光スポットを紹介する前に、まずはシアトルがどんな街なのか簡単にご紹介していこうと思います。
大人気の観光地シアトルの意外な一面や新たな魅力を見つけられるかもしれません!
シアトルの基本情報
ワシントン州の中で最大の都市であるシアトルは、全米で18番目に人口の多い都市です。
人口はおよそ70万人で、東京都大田区の人口とほぼ同じです。
観光地として人気のシアトルですが、実は観光だけでなく、ビジネスの中心地としても発展を遂げていることをご存知でしたか?
実は、アマゾンやマイクロソフト、コストコといった世界的に有名な大企業の本社が集まっているのがここシアトルなんです。
日本でも人気のコーヒー店、スターバックスコーヒーもシアトルの小さなお店から始まったんですよ!(スターバックス第1号店の情報はのちほど詳しくご紹介いたします。)
そんな、ビジネスの活気に溢れた街という一面も持つシアトルですが、実際に生活をするにも快適な街なんです。
U.S. News & World Reportが発表した「アメリカで住みたい街ランキング2017」によると、シアトルはなんと第6位に選ばれました。
アメリカ国内に住む人たちにとっても、シアトルの安全性や交通の便の良さは大きな魅力なのでしょう。
つまり、シアトルは観光のみでなく、仕事や生活をする地としても人気の都市なのです。
シアトルの歴史
ところで「シアトル」という名前にはどういう意味があるのでしょうか?
実は、この名前はかつてこの地域に住んでいたネイティブアメリカンのスクアミシュ族のリーダー、チーフ・シアトル(シアトル酋長)に由来しています。
現在のシアトル周辺にあたる土地を所有していたチーフ・シアトル率いるスクアミシュ族は、19世紀中期に起こった白人たちの植民により土地を奪われ、狩りと採集を中心としていた生活も、西洋式の生活への移行を余儀なくされました。
不満を持つネイティブアメリカンと白人との間では戦いが始まり、そのような状況の中でチーフ・シアトルは、対立する両者の和平交渉を行い、戦いを止めることに努めたと言われています。
シアトルの他にも、スポケーン、ヤキマ、スノホミシュなど、ワシントン州にある40を超える都市の名前は、白人による移民が起こる以前にその地域に住んでいたネイティブアメリカンの部族名や彼らの言葉にちなんで名付けられたと言われています。
シアトルの気候・自然
冒頭でご紹介した通り「雨の街」というあだ名を持っているだけあり、シアトルでは本当によく雨が降ります。
ただ、冬は毎日のように雨が降るものの、めったに強い雨が降ることはなく、慣れもあってかシアトルに住んでいる人たちはあまり傘をさしません。
なので雨の日にシアトルを観光すると、傘をささないシアトライツ(シアトル在住者の総称)を見かけるでしょう。
また、シアトルは東京に比べ北に位置しており、緯度でいうと南樺太と同じくらいなのですが、年間気温は東京と同じくらいなんです。
最低気温が0度を下回ることはほとんどなく、雨の代わりに雪が降るのも1年に5回あれば多い方です。
さらに、夏は「雨の街」という別名を忘れさせるほど晴れてカラッとした日々が続きます。
湿度は低く、最高気温も25度程度と、動くのが億劫になってしまうような日本の蒸し暑い夏に比べてかなり快適に過ごすことができます。
ちなみに、シアトルは「雨の街」の他にも「エメラルドシティ」というあだ名を持っており、その名の通り街は緑鮮やかな自然で溢れています。
ダウンタウンには高層ビルが多く建つビジネスの中心地でありながら、市内には60を超える数の公園があり、住宅街や学校なども多くの木々で囲まれています。
また、春になると写真のように美しい桜を見ることができるのもシアトルの特徴。
このように他の多くの大都市と異なり、都市と自然が共存しているのがシアトルの一つの魅力です。
シアトルの交通機関
車大国として有名なアメリカでは、観光をする際にもレンタカーを借りなければ行きたいところに行けない場合がよくあります。
けれどシアトルでは車を借りなくても行きたいところに行けるんです!
その理由は、シアトルの充実した交通機関の整備にあります。
オルカカード
まずご紹介したいのが、公共交通機関で使用できるカード「オルカカード」です。
日本で言うスイカやパスモのようなカードdと考えていただけるとわかりやすいかと思います。
ただスイカなどと違い、オルカカードは電車やバスに乗る時専用で、買い物などには使用できませんのでご注意ください。
「オルカカード」という名前は、シアトルが面しているピュージェット湾に生息するイルカの仲間「オルカ」から名付けられました。
カードは、フェリー乗り場やバスターミナルで直接購入するか、オンラインや郵便でも購入可能です。
オルカカードの発行に5ドルを支払い、そのあとは現金やクレジットカードからオルカカードにチャージをして、乗り物に乗る際に「ピッ」とするだけ。
月に何度も交通機関を利用する人には、お得な定期割引もあります。
観光で何日かしか滞在しない場合はあまり必要ないかもしれませんが、持っていると結構便利です。
オルカカードの基本情報
名称 : オルカカード
英名 : Orca Card
料金 : $5
公式URL : https://orcacard.com/ERG-Seattle/p1_001.do
①路線バス
路線バスはシアトルで主要な交通手段として多くのシアトライツや観光客から重宝されています。
メトロ・トランジットやサウンド・トランジットが運営する路線バスは、シアトル市内はもちろんタコマやベルビューなどのシアトル近郊の都市まで運行しています。
路線の数や運行本数も豊富で、朝5時頃から真夜中まで、車に頼らずシアトル近辺を移動できてとっても便利です。
ちなみに、運賃は日本の路線バスと違い基本的にどこまで乗っても一律なので、距離を気にする必要がありません。
また、最初のバスに乗ってから2時間は追加の支払いなしで乗り降りし放題という、1日で色々な場所を訪れたい観光客にとってはありがたいルールがあるのも良いですよね。
メトロ・トランジットの基本情報
名称 : メトロ・トランジット
英名 : Metro Transit
電話番号 : +1 206-553-3000
料金 :
大人:$2.50~
小人:$1.50~
公式URL : http://kingcounty.gov/depts/transportation/metro/travel-options/bus.aspx
サウンド・トランジットの基本情報
名称 : サウンド・トランジット・エクスプレスバス
英名 : Sound Transit Express Bus
電話番号 : +1 206-398-5000
料金 :
大人:$2.75~
小人:$1.50~
公式URL : https://www.soundtransit.org/Rider-Guide/ST-Express-bus
②リンク・ライトレール
シアトル・タコマ空港に降り立った人のほとんどがダウンタウンへ向かうために使うのが、リンク・ライトレールと呼ばれる電車です。
ライトレールはシアトルの北と南を結んでおり、最南シアトル・タコマ空港から最北ワシントン大学まで1時間で移動できます。
交通渋滞などで遅延が発生しがちなバスと違い、時間通りに運行するリンク・ライトレールには現地の学生やビジネスマンが信頼を置いています。
リンク・ライトレールの基本情報
名称 : リンク・ライトレール
英名 : Link Light Rail
電話番号 :+1 206-398-5000
営業時間 : 4:43〜25:13
料金 :
大人:$2.25~
小人:$1.50~
公式URL : https://www.soundtransit.org/schedules/link-light-rail
③ストリートカー
シアトルのダウンタウンには赤や黄色の鮮やかなストリートカーが走っています。
地元の学生や住民の足として活躍しているストリートカーは、シアトルの街並みをじっくり楽しみながら移動するのにぴったりの乗り物です。
ストリートカーの基本情報
名称 : シアトル・ストリートカー
英名 : Seattle Streetcar
電話番号 : +1 206-553-3000
料金 :
大人:$2.25~
小人:$1.50~
公式URL : https://seattlestreetcar.org/
④モノレール
ダウンタウンにあるウェストレークセンターと、シアトルのスカイツリー「スペースニードル」があるシアトルセンターを結ぶのが、モノレールです。
ワールドフェアが開催された1962年から55年たった今も観光客や地域の人の足として活躍しています。
およそ1.6kmの距離をたった2分で走るだけでなく、シアトルの街並みをいつもと違う角度で楽しむことができます。
モノレールの基本情報
名称 : シアトルセンター・モノレール
英名 : Seattle Center Monorail
電話番号 : +1 206-905-2620
営業時間 :
平日:7:30〜23:00
休日 : 8:30〜23:00
料金 :
大人:$2.50
小人:$1.25
公式URL : http://www.seattlemonorail.com/
⑤フェリー
シアトルが面している、ピュージェット湾内の交通手段として活躍しているのがフェリーです。
1951年の運行開始以来、観光客はもちろん、湾の反対側に住みながらシアトルで仕事をしたり学校に通ったりする人たちの心強い味方となっています。
シアトルがあるキング郡を含む、ワシントン州の8つの郡とカナダのブリティッシュ・コロンビア州に合わせて20のターミナルがあります。
運が良い時は、オルカが泳ぐ姿を見ることができるかもしれません!
フェリーの基本情報
名称 : ワシントン州フェリー
英名 : the Washington State Ferries
電話番号 : +1 888-808-7977
料金 : 大人:$8.35~
小人:$4.15~
公式URL : http://www.wsdot.wa.gov/Ferries/
⑥ウーバー
アメリカの都市部で主要な交通手段になりつつあるのがウーバーです。
ウーバーは、タクシードライバーではなく一般の人が、空いている時間に自分の車でお客さんを運ぶという仕組みを採用しています。
またウーバーに乗りたい人は、専用のアプリを使って好きな時に好きな場所で車を呼ぶことができます。
さらにウーバーは基本的にタクシーより安い運賃で乗ることができるのも魅力です。
観光地からホテルにまっすぐ帰りたいけど、バスを待つのは嫌だしタクシーは高いし。。。という時にオススメなのがこのウーバーなのです。
ウーバーの基本情報
名称 : ウーバー
英名 : Uber
営業時間 : 24時間365日営業
料金 : $1~
使用方法 : ウーバーの専用アプリをダウンロードしてください。
公式URL : https://www.uber.com/en-JP/
ここまで、シアトルの基本情報や魅力、交通手段をご紹介しました。
次のページでは、シアトルを舞台にした映画やドラマについて書いていきます!