先日、アリゾナ州を縦断する3日間のロードトリップに行ってきました。
今回はアリゾナ観光の3日目についてです!
アリゾナ縦断ロードトリップの最終日に訪れた場所は「ペトリファイド・フォレスト国立公園(化石の森国立公園)」「ツーソン」「ペッパーソース・ケーブ」などですので、アリゾナに旅行予定の方は参考にしてみて下さい。
映画「カーズ」の世界へようこそ
ついに3日間のロードトリップも最終日となりました。早速ですが、2日目の夜に宿泊したモーテルがモチーフとなったディズニー映画は何だと思いますか?
もうお分かりですよね。正解は「カーズ」です!
ここ「Wigwam Motel」にある15のモーテルは、ティーピーと呼ばれるネイティブアメリカンのテントを模して作られていて、「カーズ」に出てきたシーンとそっくりなんです。
さらに、1900年代に流行ったクラシックな車がモーテルの前に停めてあり、そのうちの1台は映画に出てくるメーターというキャラクターのおじいちゃんという設定になっていて、遊び心もたっぷり。
また、外から見ると小さそうなモーテルの中は意外と広く、ベッド、トイレに加えてテレビまであり、快適に過ごすことができました。
「カーズ」が好きな方や、ルート66の跡地巡りに興味がある肩にオススメの宿泊施設です。
ペトリファイド・フォレスト国立公園の化石の森
メーターのおじいちゃんに別れを告げて向かったのが、ペトリファイド・フォレスト国立公園(化石の森国立公園)です。
ペトリファイド・フォレストは「化石の森」や「石化した森」と訳され、珪化木(けいかぼく)と呼ばれる木の化石を見たり触れたりすることができる場所なんです。
どうやって木が化石になるのかというと、何千万年もの太古の時代に前に生えていた木が倒れた後、地中の奥深くに埋もれることでバクテリアや空気といった腐食を進めるものから守られます。
そこに長い年月をかけてシリカ(ケイ酸)が浸透していき、年輪などはきれいに残したまま木を石化していくのです。
こうしてできた珪化木は、上の写真のように、見た目はまるで木のままですが石のような触感と重さを持った「木の化石」になってしまうのです。
国立公園の入り口にある資料館では、石化の説明や珪化木と一緒に見つかった生き物の化石の展示などがあり、非常に勉強になりました。ただその後、資料館から国立公園に入り、私は異様な光景を目にすることに。
大量の珪化木
それがこの、通路の脇に無造作に置かれた大量の珪化木です。数千万年をかけて出来上がる珪化木はとても貴少なものだと思っていたので、この景色を見てびっくりしました(笑)
国立公園はとても広大なため、いくつかある観光ポイントまでは車で移動しました。
異なる色の地層が美しい「Painted Desert(色が塗られた砂漠)」や大昔に先住民が岩に描いた絵や記号が見られる「Newspaper Rock」など、見どころたくさんで、1〜2時間ほどかけてじっくり見て回るのをオススメします。
ルート66の記念碑
そんなペトリファイド・フォレスト国立公園の中心地付近にあるのが、ルート66の記念碑です。
写真の、車の前部分を模した記念碑の後ろに小さく並んで見えるのがかつて使われていた電柱の名残です。
今は何もない草原となっているこの地に、30年ほど前は、電柱に沿って大きな道路があり車が毎日行き来していたんですね。
ツーソンにある、未来を担う「バイオスフィア2」
ペトリファイド・フォレスト国立公園で歴史と自然に触れた後は、車で南に4時間ひた走り、アリゾナ南東部にあるツーソンに到着しました。
ツーソンはアリゾナで2番目に大きい都市でアリゾナ大学もあるのですが、今回の旅で最南端の目的地となるのが、そのアリゾナ大学の研究施設「バイオスフィア2」なんです。
アリゾナ大学の研究施設「バイオスフィア2」
バイオスフィア2は、人間が宇宙で生活する場合にどうやって生存していけるかを調べるためにつくられた研究施設です。
土を使わない野菜の栽培から、水の再利用や空気圧の調整まで、宇宙での生活を想定した実験や研究が進められています。
ガラス張りの建物の中には人工的な生態系ができあがっていて、砂漠地帯のアリゾナで唯一の熱帯雨林が存在したり、人工の海で魚やサンゴを育てたりしています。
また、白く丸みを帯びた建物は居住棟として建てられ、実際に1991年から2年間、宇宙での生活を想定して、8人の男女がバイオスフィア2の中で2年間自給自足で生活するという実験が行われたそうです。なんとも壮大な実験ですね!
スリル満点の洞窟探検!ペッパーソース・ケーブ
そして、ついに3日間のロードトリップの最終目的地に到着しました!バイオスフィア2から1時間半、崖から落ちそうになりながらくねくねした山道を登り続けてやって来たのは、ペッパーソース・ケーブという名前の洞窟です。
車を降りて少し山の中に進むと地面から3mほどのところに洞窟の入り口がありました。
ロッククライミングのように両手も使いながらゴツゴツした山壁を登り切ると、想像していたよりもだいぶ小さい洞窟の入り口が現れました。
頭上に気をつけながら中に入っていきます。すると、狭かったのは入り口だけで中はとても広く、しかもかなりジメジメしていました。
ここから先は泥で足もとが滑りやすくなっていて転ぶ危険があったので、残念でしたがカメラは置いていき、洞窟探検を楽しみました。
洞窟は奥まで長く続いていて、入り口から1番奥まで30分くらいはあったと思います。
1番奥には大きな池ができていて、薄暗い中でも水が透き通っているのが分かりました。
洞窟の中はただ歩いて進むだけではなく、岩を登ったり、逆に下をくぐったりしながら行ったので手も服もドロドロになりました。
なのでぜひ汚れても良い服装で探検してください。
ちなみに
ちなみに、実は入り口へ引き返す時に、進む方向が分からなくなり少し洞窟の中で迷子になりました。
このまま出られないのではと思い本当に怖かったです(笑)
ですので、奥へ進む時は少し進んだら後ろを振り返るなどして、帰り道をしっかり覚えておくのが大事ですよ!
そしてついに正しい通路を見つけ、やっと洞窟から出て来た時にはすでに外は真っ暗。
満点の星が出迎えてくれて、美しい景色でロードトリップを締めくくることができました。
アリゾナ観光は3日間で魅力がぎっしり
以上、3日間のアリゾナ縦断ロードトリップの経験をシェアさせていただきました。
いかがだったでしょうか?この記事を通してアリゾナにより興味を持っていただけたら幸いです!
第1弾:セドナとグランドキャニオン観光!アリゾナ縦断ロードトリップ1日目
第2弾:ナバホ・タコ&ホースシュー・ベンド観光!アリゾナ縦断ロードトリップ2日目